TOEFLと比較してIELTSは?

日本ではIELTSよりもTOEFL試験の方がメジャーですが、TOEFLとIELTSを比較するとお互いに長所があります。自分に合った方の試験を受けましょう。

IELTSの模擬試験について

TOEFLを受けたことがないので比較してもいまいちピンとこないという方は、下記のサイトのTOEFLの模擬試験を受けてみることをオススメします。IELTSの模擬試験も同会場で開催しています。両方無料です。 TOEFL模試(無料) IELTS模試(無料)

複合問題(Integrated Task)がない

TOEFL iBTのWriting、SpeakingにはIntegrated Taskという複数の作業を組み合わせて解答する問題があります。文章を読み、それについての説明やレクチャーを聞き、さらにそれを受けて出題される問題の解答を頭で整理して文章に書くといったものです。 実際の留学生活で必要な作業(教科書を読み、授業を聞き、レポートを書く)に則した問題で、TOEFLの中でも難易度がとても高い形式です。 IELTSにはこの複合形式の問題はなく、各モジュールで求められる作業は決まっているため、難易度が低いとされています。

スピーキングが面接なので易しい

TOEFLはコンピューターに向かってスピーチをする形式で、短い秒数で意見をまとめ、決められた秒数収めるのはとても大変です。よく「日本語で同じ質問をされても答えられない」という声を耳にします。日本人は特に点数の出しにくいセクションと言われています。 一方、IELTSは面接官とのインタビュー形式なので相手が人です。質問を聞き逃したらもう一度お願いしますと聞き返すことができますし、相槌を打ってくれたりするので会話のペースを整えて話すことができます。
そのためTOEFLと比べるとかなり易しく感じる方が多いようです。

リスニングがディクテーション方式が多く、書き込みながら聞くので易しい

TOEFLのリスニングは長いレクチャーを聞いた後に、その内容を問うような形式ですが、IELTSは図や文章の一部分を穴埋めするような形式が多く、聞きながら答えを導き出すことができます。 また、問題が流れる前に設問を確認する時間、問題の合間に解答を確認する時間、解答を書き込む時間を別途もらえるので、先読みしたりする時間の使い方のテクニックが使い易いといえます。

リーディングの語数が多い

TOEFLのリーディングが1パッセージ約700語なのに比べ、IELTSのリーディングは1パッセージが約900語となっています。長い文章を読まなければいけないため読解スキルの足りない人は時間が足りなくなることもあり、難易度はIELTSの方が高いと言われています。

  IELTS TOEFL iBT
パッセージ数 3 3~4
パッセージ語数 約900語 約700語
問題数 40問 12~14問×パッセージ数
解答時間 60分 60~80分

試験時間が短い

4~4.5時間あるTOEFLと違い、IELTSは試験時間が2.45時間と短めなので集中する時間が少なくて済みます。しかし、受付に時間がかかったり、Speakingが午後で待ち時間があったり、別日程になることが多いので、あくまで試験をしている時間が短いという意味では楽ですが、拘束時間自体はIELTSの方が長くなりますことが多いです。

筆記形式なのでケアレスミスが起こりやすい

TOEFL iBTと違い筆記形式なので、単純な単語のスペルミスやtrue/falseで答える問題にyes/noで答えてしまったり、解答欄がズレたりするようなケアレスミスが起こりやすいといえます。

会場・実施回数が少ない

ほぼ全国で月に3,4回開催しているTOEFLとは違い、2012年8月現在で日本ではIELTSを実施している会場がまだ少なく、関東では東京と横浜しかありません。特にAcademicテストは東京などの実施が多い会場は月に1、2回くらいのペースで開催されますが、2、3か月に1度ほどしか開催していない会場もあります。 受験者数が急激に増えていることや日本英語検定協会が運営に参加したことで開催が多くなっていくかも知れません。 最新の開催情報は日本英語検定協会のウェブサイトから確認できます。 アイエルツ(IELTS)のテスト日程

料金が若干安め

大きな違いかは人によって異なると思いますが、2015年4月現在の時点で TOEFLは約27,600円($1=120円で計算)IELTSは25,380円
となっており、約2,220円の差があります。円安により随分差がなくなりましたが、何度も受験する方にはとっては大きな差になるかもしれません。

リスニングでイギリス英語が多い

IELTSのリスニングモジュールで流れる音声は様々な国の英語のアクセントを用いますが、その中でもやはりイギリス英語が多いのが特徴です。コツさえ覚えればイギリス英語の方が聞き取りやすいという方もいるので一概に良いか悪いかは言えませんが、アメリカ発音で教育されている日本人にとっては馴染みのない発音があり戸惑う方が多いのも事実です。

OverAllのバンドスコアは切り上げが多い

OverAllでのスコアはIELTSの大きな特徴です。スコアと採点の仕組みでも掲載したとおり、小数点以下が0.5刻みの中間(0.25、0.75)の場合は切り上げてOverAllが出ます。つまり良いスコアの方がとられるのです。 例えば、OverAll 7.0を目指す場合、4つのモジュールすべて7.0を取れば平均が7.0なのでOverAllも7.0ですが、6.5、6.5、7.0、7.0でも平均6.75で切り上げられて、OverAllが7.0になります。 7.0+7.0+7.0+7.0 = 28 → 平均7.0 で OverAll 7.0 6.5+6.5+7.0+7.0 = 27 → 平均6.75 で OverAll 7.0
スコアが出やすいと言われるのはこのような、スコアの計算方法が理由でもあります。

専門家によるTOEFLとIELTSの比較

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