IELTS NEWS 第一回 「IELTSはどんなテスト?」


IELTSはどんなテスト?

IELTSはイギリス生まれのテストで、ヨーロッパ各国の大学(院)でも広く採用されています。ヨーロッパと言えば、文化的な香り、歴史の重み、機械化せずマニュアルな感じ、車もマニュアル車のみ、と色々思いつく特色があります。

iletsコラム このようにヨーロッパに典型的なイメージを考えていくと、たしかにIELTSテストの特徴はとてもヨーロッパ的かもしれません。コンピュータが当たり前なこの時代に、テストは全て筆記で行います。しかも鉛筆を使います(試験中に芯が折れたり、丸くなったりしたら、試験官が削ってくれます!)。そして何よりスピーキングです。ご存じのようにIELTSではコンピュータに向かって話すのではなく、試験官と一対一の面接を行います。

IETLSには様々な特色がありますが、やはり試験官との直接の面接が一番ユニークな点かもしれません。しかしIELTSに面接があることは知られていても、どのように評価・採点されるのかはあまり明らかになっていません。ですから何回かに分けて、IELTSの面接に焦点を当てて話をしていこうと思います。

まずテストの流れですが、スピーキングテストは下記のように3つのセクションに分かれています。

1.自己紹介&カジュアルな会話
2.スピーチ(タスク・カードの質問に答え、1-2分話をする)
3.スピーチに関連したトピックについて、試験官と議論をする。

各セクションにコツやテクニックはありますが、全セクションに共通する大切な要素は何だと思いますか?IELTSでは論理的一貫性やつながりはもちろん重要です。ただそれ以外にもとても大切な評価基準があります。非常にIELTS的な基準です。それは「柔軟」で「自然」な英語を使うことです。「柔軟」で「自然」と言われても、何のことかわからないかもしれません。

iletsコラム では逆に「柔軟さ」や「自然さ」がない英語とはどんな英語でしょう。IELTSテストがもっとも嫌うのは、暗記に頼った「機械的」な話し方です。どれだけ上手く、淀みなく話ができても、ロボットのように話してしまうと大きく減点されてしまいます。試験官は皆経験豊かなベテランなので、受験者はわからないと思っても、すぐに暗記だと見抜かれてしまいます。

ではどうすればロボット的でない、「柔軟」で「自然」な英語を試験官にアピールできるでしょうか。ちょっとした工夫で印象が変わってきます。まず皆さんに実践してほしいのは、下の3点です。

1.笑顔とアイコンタクト
2.相手の話に相槌を打つ
3.同じ表現は使わず、言い換える

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①と②は当たり前に思えるかもしれませんが、本当に相手に与える印象が変わってきます。一方的に自分の英語を表現するのではなく、スピーキングはコミュニケーションなのだということを忘れないようにしましょう。自然なコミュニケーションが実現できれば、話が相手に伝わりやすくなりますし、自分自身もリラックスして話すことができます。このように自然な雰囲気を作ることも、IELTSで高得点をねらうには非常に大切な要素です。

③に関しては、次回IELTS面接のコツ-その2で詳しく話をしていきます。

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